わたしが街の不動産屋へ遊びにいくのは、情報交換ということもあるが、会社に対して何か仕事の実績を示さないといけない立場になったときに、あんこをしてくれるからだ。あんことは、仮にBという不動産屋がAさんと結んだ売買契約の中間に入れてもらうこと。つまり、B不動産のお客さんであるAさんに了解してもらって、その物件の売り主からわたしが仲介に入り、B不動産を通してAさんに渡るということにしてもらうわけだ。そうすると、手数料の半分はこちらのものになるので、何とか会社に対して面目が保てるというわけだ。このB不動産とわたしのような間柄では、こちらが逆にあんこに入れてやることもあるので、五分五分の関係が保てる。ほかにも、低額で早く売りたい物件をこういう街の不動産屋にまかせることもあるので、持ちつ持たれつというわけである。【お客さんに喜ばれるのが、本当はうれしい】わたしは人間関係に興味があるので、いまの仕事は好きだ。相手の性格、頭の中身、感覚というものをくみとることが仕事に生かせるからだ。前にも書いたが、相手が心から喜んでくれるからこちらもうれしい。


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